スクロールに関して
本講義ではスクロールに関してその触りしか紹介されていません。ここではその補足をしておきます。
1 ― スクロール対象
講義では文字列をスクロールさせています。一般にはスタッフロール等の場面に用いられているもので、恐らく皆さんがまずイメージするものはこれでは無いでしょうか。
ですが、スクロールさせる対象は何も文字列だけとは限りません。
他にも背景や各種オブジェクト、更にはプレイヤーに至る迄、(x, y)座標で管理されるものは何でもスクロールさせる事が可能です。
以前講義で解説されたキー入力反映手段も、そういった捉え方をすれば一種のスクロールだと言えます。
2 ― スクロール速度
スクロールさせる速度は自由に操作する事が可能です。
講義での例の様に30ms毎に1dotといった単純なものを始め、
g.drawString("スクロール", 90, time / 2);
timeの半分の数値・・つまり60ms毎に1dot移動するものや、
g.drawString("スクロール", 90, time * 2);
逆に30ms毎に2dot移動するものを表現する事も出来ます。
また、このフィールドtimeの変動自体を操作する方法もあります。
g.drawString("スクロール", 90, time);
drawString()は上記の設定のままでrun()メソッド内にあるtimeを操作している部分を変化させ、速度の変化を表現します。
time++;
今迄は通常のインクリメントをしていました。これを例えば次の様にしても、速度の変更が行えます。
time += 2;
これで先程と同じ様に移動速度が2倍になりました。
スクロールの捉え方
スクロールは動的画面を表現する技術の中では基礎中の基礎です。
ですがこの移動を上手く利用すれば視覚的な部分に訴える事の出来る画面を描画出来る筈です。
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