千字文
2K7.2.13〜
千字文とは
千字文(せんじもん)とは、古来中国で書の練習に用いられた、全1000文字からなる漢詩を指します。構成される文字は1字たりとも重複する事が無く、その存在は差し詰め日本でいう“いろは歌”の様なものです。
今回私は舞神文字を描くに当たり、先ずは基本的な文字から順に制覇して行こうと思い立ち、この千字文を選びました。中には現在日本国内では用いられていないものも含まれてはいますが、それでも漢字が持つ独特の美しさを堪能出来る、非常に優れた作品だと思っています。
リンクについて
千字文の一覧をここに示します。100字毎に10のリンクが設けてあり、その先で舞神文字を確認する事が出来ます。但しその仕様故非常に重いので、ある程度の遅延は覚悟して下さい。尚、リンクは新しいウィンドウで開きます。
No.000〜No.099
2K7.2.13〜2K7.3.4
天地玄黄 宇宙洪荒 日月盈昃 辰宿列張 寒來暑往
秋収冬蔵 閏餘成歳 律呂調陽 雲騰致雨 露結為霜
金生麗水 玉出崑岡 剣號巨闕 珠稱夜光 果珍李奈
菜重芥薑 海鹹河淡 鱗潜羽翔 龍師火帝 鳥官人皇
始制文字 乃服衣裳 推位譲國 有虞陶唐 弔民伐罪
画像編集に意外と手間取ってしまいました。この100字で丸々4日も掛かってしまっています。これはやはり、慣れていない所為でしょうか。
全体的には、割とバランスが取り易い字が多かった様に思います。只、私が普段書き慣れていない‥と言いますか、1度も書いた事の無い文字は当然の如く悩みました。特に“盈・昃・薑・鹹”の4字はどう描いて良いのか、一時期困り果てていました。因みに、これらは今尚余り自信がありません。
反対に、“寒・來・為・秋・鳥”の出来には非常に満足しています。その中でも1番の、つまり私の中でのベストは‥“為”ですかね。
No.100〜No.199
2K7.2.22〜2K7.3.8
周發殷湯 坐朝問道 垂拱平章 愛育黎首 臣伏戎羌
遐邇壹體 率賓歸王 鳴鳳在樹 白駒食場 化被草木
頼及萬方 蓋此身髮 四大五常 恭惟鞠養 豈敢毀傷
女慕貞 男效才良 知過必改 得能莫忘 罔談彼短
靡恃己長 信使可覆 器欲難量 墨悲絲染 詩讃羔羊
段々作業スピードが速くなって来ました。先に比べて“これ以上略せない字”が多かった為、デザインの時間が省けたのが原因だと思われます。そして勿論慣れもその要因でしょう。
今回は特に悩む様な字も無く、すんなり描けるものばかりでした。“歸・悲・絲”この3つの略し方は特に上手く行ったと思っています。
私のお気に入りは“黎”と“靡”。どちらも実に格好良く纏まっています。
No.200〜No.299
2K7.3.8〜2K7.4.4
景行維賢 克念作聖 徳建名立 形端表正 空谷傳聲
虚堂習聴 禍因悪積 福縁善慶 尺璧非寶 寸陰是競
資父事君 曰厳與敬 孝當竭力 忠則盡命 臨深履薄
夙興温清 似蘭斯馨 如松之盛 川流不息 淵澄取映
容止若思 言辭安定 篤初誠美 慎終宜令 榮業所基
特に難しい字は無かったのですが、他のプロジェクトと並列していた為、丸々1ヶ月掛かってしまっています。これではいけませんね。
ここでは1画を2画に分けて描くという新しい略し方を会得。“事”や“清”で用いています。まぁそんな訳で、お気に入りはこの2つですか。“蘭”も字として純粋に好きです。
取り敢えずの300字はこれにて終了です。
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