其之陸〜今後の展開を考察する〜
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登場人格紹介
司会者(以下“司”):God-Bossの理性。数ある人格の中で唯一敬語を使う。表面に自分を見せる事を激しく嫌う傾向がある。
疑問屋(以下“疑”):猜疑心と探究心の表れ。時々解っていても態と訊く事がある為、注意が必要。
革命派(以下“革”):向上心の表れ。その提案は素晴らしいものが多いのだが、どの人格にも増して理屈っぽい。
統一家(以下“統”):God-Boss本体に最も近い、主人格的存在。総てを素早く結論付けようとする裏には、確実に怠惰が存在する。
脳内会議:前半
本日午後1時頃、God-Bossによる脳内会議が行われました。
司:では早速、本日の身の振り方でも考えてみましょうか。
疑:‥何に対する?
司:勿論“舞神文字に対する”です。
革:確かに、今の舞神文字ははっきりしていない部分が多いな。第一、我々はフォントファイルの造り方を全く理解していない。これは致命的では無いのか?
統:まぁな。最悪の場合、描いたもの総てが無駄になる恐れもあるからな。
疑:でも‥いちいち調べるのは面倒じゃ?それに、もし造れなくてもビットマップなり何なりで適当に上げれば、使いたい人は使うよ。
司:つまり、このまま描き続けて問題は無い、と?
革:いや、駄目だ。我々の最も避けるべき状況は惰性だ。何か変化を持たせないと、これは必ず画一化していまう。
統:‥論点がズレているな。
革:五月蝿い、最後迄聞け。良いか?我々の扱う舞神文字の数は10や20では無い、2000だ。これを同じ計画で、同じパターンで処理出来る筈が無いんだ。
疑:その理由は?
革:言っただろう、惰性だ。惰性が邪魔をするんだ。
統:お前こそさっきから惰性、惰性、五月蝿いぞ。良いからさっさと解法を出せ。
司:そうですね。革命派は何か、現状を打破する提案をお願いします。
革:‥今、我々は只絵を描いているだけに過ぎない。フォントを、デジタルデータを造っているという実感が無いんだ。これではとてもじゃ無いがモチベーションが持たない。少しずつでも良いから、デジタル化して行くべきだと思うんだが。
統:それは一理あるな。今のままでは到達点が見えない。
疑:でも‥肝心のスキャナがまだ届いていないんだろ?無理じゃないか。
革:いや、スキャナは‥ある事にはある。
司:説明して下さい。
革:我々が来年度用いる部屋には無いが、現在一般公開されている部屋には、誰でも自由に使えるスキャナが数台あるんだ。
統:成程‥それを使えば随時デジタルデータ化して行けるという訳か。
疑:おいおい、待ってくれ。それは飽く迄応急処置だろ?研究室にスキャナが揃えばそっちを使うつもりなんだろ?
司:えぇ、そうなりますね。
疑:だったら問題だ。例えば100字、一般のスキャナで読み取った後に移行したとしよう。すると101字目からは以前とはフォーマットが違う訳だよな?この両者に設定その他の違いは絶対に現れないと良い切れるのか?
革:それは‥解らない。確かに、違いが出てしまうかも知れない。
疑:なら止めるべきだ。大人しくスキャナが届く迄待っておくべきだ。
統:‥そうだな。この舞神文字は1字たりとも手抜きをしてはいけない。その上で、解像度やグレースケール処理の差異は絶対にあってはならない事だな。
革:だが‥それでは惰性の問題が片付いていない。このまま行くと絶対に画一化してしまうんだ。これはもう我々の経験が物語っている筈だろ?
統:しかし、打開策が無い。無い以上は現状維持しか無い。
革:いや、まだそうと決まった訳では無い。
疑:他に何かあるとでも言うのか?
革:あぁ。‥スキャナの違いによるデメリットは認めよう。だが、私は何も総てをスキャンするとは言っていない。
統:回りくどいぞ。早く要点を言え。
革:タイトルだ。今の舞神庵は仮の姿であって、本来はもっと違うレイアウトにするつもりだろ?そこで、だ。今の燻った期間にそれだけでも先に仕上げてしまうというのはどうだ?
司:つまり‥レイアウトに用いる予定である“舞”、“神”、そして“庵”の3字だけ先にスキャンする‥と言うのですか?
疑:それだけ先行させるメリットは?
統:そんな事は聞く迄も無い。志気の向上だ。一部分でも完成した姿が見えればまたやる気も出て来るだろう、という事だな。
革:その通りだ。
司:‥どうやら取るべき行動が決まった様ですね。
統:あぁ。“サイトレイアウトの構築”だ。
司:解りました。では上にもその様に伝えておきましょう。
疑:あれ?そう言えば“フォントファイルの造り方”は?
統:それは‥もう良いよ。面倒だし、後回しで。
革:結局それか‥。我々の悪い癖だな。
脳内会議:後半
スキャナを用い、描いた3つの舞神文字がデジタルデータ化されました。
舞神庵
司:慣れていない事もあってか、随分時間が掛かってしまいましたね。
疑:‥で?これをどうやってレイアウトに組み込むんだ?
統:さぁな。美しさや荘厳さは見受けられても、実際載せるとなると全くそのイメージが湧いて来ない。
疑:と、いう事は‥?
統:今日は余り収穫が得られなかったという事だ。まぁこういう時もあるさ。
革:いや、こうして3枚取り込んでみて、そして画像編集を施してみて、今後の描き方はそれに適したものとなって行くだろう。そういった意味では充分意義のある事だったとは思わないか?
統:‥苦しいな。
司:苦しいですね。
革:‥
疑:‥結局、この3つのデータはどうするんだ?
革:取り敢えずはここ迄出来た、という事で一応サイトへ上げておこう。
疑:サイト‥つまり神之戯言、か?
統:そうだな。このまま終わると今日やった事が本当に無駄足を踏んでいただけになってしまう。せめて1ページ、画像アップ用に設けておこうか。只、レイアウトはまだ案が思い浮かばないからそのままだな。
司:解りました。ですが、その手法はどうしますか?
統:只々事実を述べるだけではつまらないな。
革:では、こうしよう。我々の会話をそのまま文章化するんだ。そうすれば、新しいネタとして閲覧者は受け入れてくれる筈だ。
疑:でも、それはそれで面倒じゃ‥?
統:‥いや、面白そうだ。私もそれに乗ろう。
司:そうですね。免罪符‥という訳ではありませんが、それならばある程度の水準はクリア出来るでしょうね。
統:やれやれ‥当初の目的とは大幅にズレてしまったが、まぁこれもまた一興、というヤツか。
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